ジョゼとヒミコとレモネード

今日も映画を見まくってしまいました。


ますば高田馬場早稲田松竹(家から徒歩25分くらい)にて
犬童一心監督作品二本立て:「メゾン・ド・ヒミコ」と「ジョゼと虎と魚たち」。
ジョゼは邦画の中で一番好きっていうくらい思い入れのある作品で、原作もDVDも持ってるのですが、
今このタイミングでもう一度ちゃんとスクリーンで味わいたかったんです。
ヒミコの方は初めてで、前知識から抱いていたイメージとは随分異なる作品で
けっこう好きではあったんですけど(とりあえずオダギリジョー美しすぎ)、
結論から言うとまたしてもジョゼにやられてしまいました。
ヤバイくらい号泣。てゆーか鳴咽。つらい。


相変わらず恋愛の甘さもせつなさもありのままって感じです。
酔った恒夫が金井春樹を殴る時に小さく呟いたひとこと:「せっかく忘れてたのに…」で初めて涙。
それから、最後に電動車椅子で街をゆくようになったジョゼがひとり分の魚を
焼いているシーンがこれまで以上に身に染みました。
(相変わらずわたしの日記は映画見てない人にはハテナな内容でごめんなさい)
以前、わたしがお勧めしたこの映画を見て、「恒夫に自分を重ねて泣きすぎた」と教えてくれた人は、
多分香苗ではなくジョゼの方にわたしを重ねてくれていたんでしょう。
こういうのは、どっちが勝ちとかじゃないと思いたいけど、やはりやるせなさは消えそうにありませんね…。


涙ながらに帰宅してからは、BSジャパンでやってた「夏休みのレモネード」を見ました。
所々家事をしながらだったので少しおざなりになっちゃったけど、少年二人が主人公の
ほのぼの系かと思いきや、「神を信じるとは何か?」「大切なことは何か?」について
振り返る契機を投げかけるような、なかなか深いお話でした。
少年達は正しいことしか言わないから、常識や習慣・伝統でがんじがらめの大人達が
だんだんほぐされていく姿が印象的でした。
8歳の子供のこともちゃんと独立した人格として認識しようという土台?が感じられるのは、
西洋文化のいいところなのかも。