裸足の1500マイル(原題:Rabbit-Proof Fence)

dough2006-01-31


BSで放送していたのを見ました。
(妹が、いつの間にかケーブルテレビの申し込みをしていたのです。)
アボリジニと白人の混血の少女達を施設に押し込めて、「白人」として教育することが、
彼女達を救うことだと信じてやまない白人達。
そのためなら、家族と無理やり引き離すことだって辞さない。
普通に考えたらなんと傲慢な白人めとなるところですが、
彼らがほんとうによかれと思ってやっているところが描かれていて、それが一番胸が痛い点でした。
(また少女達が覚えた英語で話したりするシーンがせつない・・・)


これが実話を元にしているというのだから(しかも1930年〜50年代の話)、余計に滅入りました。
少女達が愛するお母さん達に無事会えたシーンは感動的でしたけど、
現実はもちろんそれだけでは終わらないわけですし・・・。
わたしがこんなところで憂いていても仕方がないことなのですが、
こういう自分の価値観の押し付けみたいなことはやっぱりしてはいけないことだなと
身近なレベルに落として反省してみたりもしました。


公開当時、見に行きたいなと思っていた作品だったので見られて嬉しかったですが、
この映画はスクリーンで見た方が、オーストラリアの広大な土地感みたいなものが
感じられてよかったかなと思いました。(うちのテレビがしょぼい14インチなのがいけないのですが・・・)