またまた最近読んだ本

CDレッスン 驚くほど身につくスペイン語

CDレッスン 驚くほど身につくスペイン語

父が持っていたので、とりあえずスペイン語の勉強を始めるにあたって借りた一冊。
日常会話がメインなので、文法的に細かいことを調べるには不向きですが、
まあ留学とかした時の最初の本としてはいいのではないかなと思いました。
ただ、日本で売っているスペイン語のテキストは、スペインのスペイン語が中心らしく(会話の舞台もスペイン)、
ラテンアメリカで勉強している身としてはちょっとさみしいものがあります。
アメリカのスペイン語のテキストは、ラテンアメリカの言葉も満載です。近いしね。)

鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)

鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)

宮部みゆきの短編集。3編とも、超能力を持つ女性が主人公でした。
(二つ目の作品の、火を操る能力を持つ女性は、「クロスファイア」の主人公と同一人物でした。なるほど。)
超能力だなんて、明らかにわたし達の日常とは異なる世界の話のはずなのに、
主人公達の悩みはわりと普通の人でも共感を覚えられるように描かれていて
(ある意味コネとか生い立ちの関係で外国語が堪能とかそういうことと一緒?)、
宮部みゆきはうまいなあと思ってしまいました。まあわたしが言うまでもないのですが。

サブリミナル英会話 (講談社文庫)

サブリミナル英会話 (講談社文庫)

なんだろうこの本と思って手にとりました。
日本でホストファミリーをしていて蓄積された著者の英会話体験エッセイが日本語で書かれているのですが、
随所に括弧書きで日本語の内容に相当する英単語や文がちりばめられているので、
読んでいるだけで知らないうちに英語力が身につくでしょう?・・・というようなものでした。
しかし、日本語は縦書き・英語は横書きなので、正直言って読み進めるのが非常に苦痛でした・・・。
(結局、文庫本を横に開きながら、英語をメインに読みました・・・効果あるのかな?)
しかも、日本語⇔英語の対応に力が注がれているからなのか、
肝心のエッセイの内容が正直イマイチというか話がちょっと極端になっていて*1、共感を覚えられなかったのです。

地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

戦前から走っている銀座線や丸の内線と、銀座や新中野の街が舞台になったタイムスリップ物語。
主人公達は、地下鉄駅の通路なんかを通して何度もタイムスリップを体験してしまいます。
いやいやそんなバカなとは思いますが、銀座線のホームとかをちょっと思い出して、
確かにあのレトロ感はよく考えると尋常ではないと思ったりもしました。
しかも、この作品によれば、戦前の頃から、地下鉄特有のあの生暖かい空気や匂いは
変わってないんだそうです。すごいなあ。
そして、この作品でも、女性の強さやひたむきさが印象に残りました。

インストール

インストール

わたしの初りさたん。でも先月読みかけていて、途中でだるくなって放棄していた一冊。
読みきれないのはなんとなく悔しくて再度読んでみたのですが、うーん・・・女子高生から見た世界ですネ。
17歳でこれを書いたらしいですから、当然といえば当然でした(そういえば上戸彩主演の映画の方はどーなんだろー)。
下着の話とか、チャットの話とかをなんで絡めたかったのかいまいちよくわかりませんでしたが、
やっぱりそれが女子高生ゆえなのでしょうか。
唯一、人の「不器用さ」についての描写は、ああ真実だなあと思いました。

バカの壁 (新潮新書)

バカの壁 (新潮新書)

読んだことなかったので、今さらですが読んでみました。
この本で言われている意味での「人間は変わる」ということはよくわかっているつもりだったのですが、
それでも人の資質みたいな部分は変わりようがないと思っているわたしは、やっぱりバカなんですね。
ただ、よく外国の人と話をすると顕著に感じる、
「一概に○○がよいとは言えない(別の見方をすれば××の方がよいとも言える)」という感覚は、
元々日本が八百万の神の国だったからだという意見には、
なるほどそうなのかもしれないと思ってちょっと救われたような気がしました。
まあでもどっちにしろきちんと自分の意見を持つべきだ、ということには変わりないのですけど。
著者が日本のあり方についていろいろ嘆いている点にも、共感はできました。
(でも、ベストセラーになるほどの内容かなあ・・・。
 やっぱりリアルタイムで読まないとそういうの感じられないのかもしれないですね。)

どういうわけか父の職場の図書コーナーは朝鮮関係の本が充実しているのですが、
その中でも抜群に気になるタイトルだったので手にとってみました。
エッセイ形式で書かれているため、内容が時々飛んだり何回か同じことが語られてるのがじれったいところなのですが、
その分わかりやすい文体なので(やっぱり著者が日本人だからかしら)、
先月読んだ「金正日入門」と合わせて読めば相互補完できてより理解が深まるかなあと悔しく思いました。
漢字語にはハングル読みのルビ(カタカナ)がふられているのですが、
それも韓国/北朝鮮で話されている発音になるべく忠実にしようという意図も見受けられました。


97年の発行当時、著者は
「多くの日本人は、韓国について、善意をもって真面目に主義主張をするその前に、
 韓国について、知る、勉強する−−と言って悪ければ、興味を持つ、
 あるいは面白がる過程が、省略されている」みたいに述べているのですが、
今は少なくとも韓国に興味を持っている人の数はドカンと増えましたよね。
さてここから先はどうすべきかしらというのがわたしの問いでもあり、著者に聞いてみたいところでもあります。

食べる指さし会話帳2 韓国<韓国料理> (食べる指さし会話帳シリーズ)

食べる指さし会話帳2 韓国<韓国料理> (食べる指さし会話帳シリーズ)

普通の指さし韓国語だけでは飽き足らず、購入してしまいました。
ソウルに行くたびに、食べたいものがたくさんあるのに胃袋や食事の回数には限界があって
なんとも歯がゆい思いをしていますが、この本を眺めるとあたかもいろいろな食べ物を制覇したかのような、
なんとなく満たされた気持ちになるような気がします(もちろん、実際に食べたものを確認するのもまた楽し)。
キムチの作り方や伝統茶などについても詳しく書かれていて、
朝鮮半島の食文化の幅広さも感じることのできる内容だと思います。

*1:ロンドンで知らない男性に突然話し掛けられたから、怪しいと思って一目散に逃げた話とか・・・