天国の樹 第1話 「雪の中の出会い」

美しき日々」「天国の階段」に続くイ・ジャンス監督シリーズ第3弾。実はずっとBSフジで視聴中です。
(地上波の放送はまだなのですが、ネタバレで書いていこうと思います。)
今回は、舞台が日本です。長野みたいな雪深い地方の、温泉街。
旅館を経営している母と暮らしているハナ(パク・シネちゃん)。亡くなった父は在日韓国人でした。
この度、母が韓国の男性と再婚することになり、一緒にやってきたのが無口な青年・ユンソ(イワン)。
ユンソは、空港に迎えに行った時から泣いていました。雪が積もっているのになぜか裸足で。…。


しかしユンソは家にやってきても一言も発しません。ハナと同じクラスに転入しますが、学校でも無反応。
一生懸命に韓国語を覚えてオッパと仲良くなろうとするハナ。チョンソ&テファにそっくりです。
ユンソは物置部屋みたいなところを寝床として、そこでこっそり絵を描いているし。
しかも真冬ですっごい寒そうなのに、制服以外は半そでTシャツとジーパンしか持ってないらしい。かわいそう。
それからまあこれもお約束なのですが、ハナを置いて新しい父と母が旅行?に行ってしまい、
そのすきに亡き父の妹である叔母がやりたい放題。ハナをいじめ&こきつかいまくり、
自分の娘・マヤ(東大受験予定)を甘やかします。パク・シネちゃん、また往復ビンタされててかわいそう(泣)。
叔母は旅館の権利書にまで手を出して、どうやら旅館を売り飛ばそうとしているようなのですが…。


そして、ユンソは、お母さんを亡くして以来、心を閉ざしていることがわかりました。
ハナも父を亡くしていて、「雪」を忘れ形見にしているという共通点がありました。シンパシー。
ある日学校でユンソは不良に絡まれて、お母さんの形見と思われるロザリオ(ネックレス)を
取られてしまいます。雪の積もる校庭を走り回り、必死に奪い返そうとするユンソ。
ハナ(とその派手な友達・ミカ=ソニン)も駆けつけ、ハナは突き飛ばされて鼻血。
それでも泣きながら返してとくいつきます。それを見て何かを感じるユンソオッパ。次回に続く。


随所に「天国の階段」(主役二人、家族構成、ネックレスなど)や「冬のソナタ」(並木道、雪の中の遊びなど)を
思い起こさせるエピソードが盛り込まれ、つっこみ所や「キタ」感も満載です。
ちなみに主題歌は、バラード王シン・スンフン「어떡하죠(オットカジョ・どうしよう)」。
挿入歌?の韓国男性歌手による大きなのっぽの古時計が控えめでいい感じです。平井堅よりあっさり。
なお日本語を喋る設定の人の台詞は日本語で、韓国語を喋る設定の人の台詞は韓国語(+日本語字幕)、という
地声と吹きかえが混ざった音声でした。新鮮です。