天国の階段 第22話(最終話) 「永遠の愛に向けて」

ついに最終話です。「天国の階段」、長いわりに後半4話くらいに話が凝縮されすぎだと思うので、
もう少し全体のバランスを取ってくれれば…とは思うものの、終わりになるとやはりちょっとさみしいものです。


手術が成功して、目が見えるようになったチョンソは、ソンジュオッパとの幸せな日々を過ごしています。
テファオッパが自殺したことは知らないチョンソの元に、あの偽装手紙が届き、
兄が新しい恋人とフランスで楽しく暮らしていると信じて疑わないチョンソ。
テファオッパとの約束を守る為に、ひたすら悲しみをこらえて黙っているソンジュオッパは、
ハン・テファ福祉財団というものを設立し、チョンソにその財団のお仕事をさせるという粋な計らいを。
ところがある日、財団のパーティで受付をしていたチョンソの体調が急変します。
(女優がトイレに駆け込むのは日本のドラマでもよくあることだけど、その後「おええええ」とまで
 言わせるところがなんとも韓国的…なくても十分吐き気を催していることはわかります)
「妊娠?だといいな」というわたしの淡い期待はあっさりと打ち砕かれ、検査の結果、
チョンソは癌が脳に転移していて回復の見込みが無いということが明らかになりました。
絶望して投げやりになったチョンソに、ソンジュオッパは角膜提供者がテファオッパであったことを告げます。涙。
チョンソに命を捧げたテファオッパのために、残された日々を大切に生きようと決心するチョンソ。
チョンソは、刑務所にいるユリや病院にいるミラの元を訪れ和解をしたり(ユリの「ミアネ(ごめんね)」が印象的…)、
チャン理事にとっておき料理を習ってソンジュオッパのために初めて夜ご飯を作ってあげたりしたのでした。


そうして、テファオッパが最期に描いた「天国の階段」という絵が展覧会で大賞?を受賞したのを
見届けたチョンソは、もう思い残すことはない、最後にあのの海に連れて行って欲しいと
ソンジュオッパにせがみます。二人はあの海辺で一日中過ごします。
ついに夕暮れ時、霧の中の海辺を歩く二人に、とうとう別れの時がやってきました。
(泣くシーンだと思うけど、どうしても「秋の童話」の別れのシーンを思い出してしまう…)
ラストシーンは、第1話の冒頭と同じシーン。
ソンジュオッパが、海辺でひたすらピアノを弾いています(全部終えて聞くと、彼のモノローグも重みがあります)。
たった一人残されたソンジュオッパは、チョンソへの永遠の愛を誓うのでした。