ALWAYS 三丁目の夕日

池袋の新文芸坐にて鑑賞。やっぱりいい映画館。


舞台は昭和33年(1958年)の東京。日々の暮らしは今みたいに便利でも裕福でもないけれど、
毎日すくすく伸びていく東京タワーに象徴されるように、ここから続いていく未来には夢がある。
きっと日本全体がそんな雰囲気だったのだろうなあと思います。
過去を振り返る時はいい面ばかりに着目してしまうとわかってはいるものの、
やっぱりこういうの憧れますね。そしてこういうCGの使い方は好きだなって改めて思いました。
あと50年くらいしたら、21世紀はじめの頃の生活ってこんなんだったんだね〜っていう
映画が生まれるんでしょうか。


そしてちょうどわたしが映画を見ている頃、日本アカデミー賞受賞式では
この映画が各賞を総なめにしていました。
わたしは主演の吉岡秀隆や助演の堤真一の演技があまり好きではなく、
その代わりに?子役の須賀健太くんがかわいくてたまらなかったので
彼に主演子役賞をあげたいくらいだと思いました。
「人にやさしく」の時から、全く彼には泣かされっぱなしです。
(彼の役名が古行淳之介という、ぱっと見吉行淳之介にしか思えないものだったのは何か狙いがあるの?)
ちょっとしか出てこない役もキム兄さんやピエール滝*1で固められてて豪華です。


最近わたしが見ている映画とは系統が違うからか、正直心にガツンと響いたというわけではありませんでしたが、
見終わった後に「いい時間だったな」と素直に思える、エンターテインメントらしい心あたたまる映画でした。

*1:ミュージシャンとしてのオーラナシ…