韓流シネマコレクション4
親知らずを抜いたその足で映画を見に行きました。
今日は「心あたたまる名作」の二本立て。
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ハン・ソッキュとシム・ウナが主演の、ホ・ジノ監督の長編デビュー作です。
「春の日は過ぎゆく」の時も感じたことですが、
当たり前に流れてゆく日常を瞬間瞬間で切り取って、それらを紡いでいくような映画でした。
だから悲しいストーリーのはずなのに淡々としてて、観客が無理を強いられることはありません。
(全て観客個人の受け止め方に委ねようという感じ)
全体的に台詞が少なく、人物の表情やちょっとした仕種でいろいろなことが語られていくので、
主人公にはハン・ソッキュみたいな眼差しを持つ人が必要だったのだと思います。
シム・ウナとの対比もよかったです。地味ではありますが、しっかり印象に残る映画でした。
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イ・ジャンヒョンさんという女性監督が、プロの俳優さんではない人達を、
ひなびた農村を舞台にして撮ったこの作品、 韓国でかなり反響があったと聞いて
ちょっと楽しみにしてましたが、すごくよかったです。
ソウル育ちのスポイルされた男の子が、田舎に住むおばあちゃんの家に
ひと夏だけ預けられるというシンプルな話なのですが、
とにかくもうおばあちゃんがたまりません。
おばあちゃんは口が聞けない役なので、この映画も台詞がすごく少なかったのですが
表情や動きを見ているだけですっかり夢中になってしまいました。
(「阿弥陀堂だより」を見た時みたいでした。)
孫に対するおばあちゃんの愛情には、どうしていつも
「ごめんね、おばあちゃん、これしかできなくて」っていう気持ちが含まれているんだろう…
とやっぱり自分の祖母をシンクロさせながら見てしまいました。
あと男の子がはじめて「ハルモニ(おばあちゃん)」と言うところがとても子供らしくて、
そういう嘘っぽくないところもすごく好きでした。
(ただ日本語字幕でそこが省略されてたのがちょっと残念…)
こういう映画を映画館で見れて本当によかったです。