"친절한 금자씨" 다시.


調べたらまだ東京でも公開してた(新宿武蔵野館でレイトショー)ので、
レディースデー制度を利用して、「親切なクムジャさん」をもう一度見に行っちゃいました。


東京国際映画祭で見た直後からもう一回見たいと思っていたし、
パンフレットもほしかったんです。


そうしたら、今度はオープニングからなんだか泣けてきました。


そして感じたのは、わたしはクムジャさんの復讐が一番好きということ。


そもそも、復讐三部作の中で、
完全?に復讐をやり遂げることができたのはクムジャさんだけでした。


映画の中でも語られているとおり、 「それでも魂の救済は得られなかった」わけですが、
そんなことははっきりゆって最初からわかっている話です。
だいたいああいう事態になってしまった時点で、 彼女の人生は無残に奪われてしまっていて、
やり直しなんてきかないのです。 彼女に残されたものは恨みだけ。「ほんとうの自分」なんてもういない。

そんな風に思ったら、今回はクムジャさんのことを身近に感じたし、
それでも自分の感情だけには走らず、「親切さ」も忘れなかった彼女を尊敬しました(映画の中の人物ですが・・・)。


それに、わたしは、あんな風に「人からどう思われようとかまわない」
「わたしはわたしのしたいことをするだけ」という人にはどうしてもなれないですから。


一方、前回は復讐との位置付けがよくわからなくて混乱した
ジェニー(娘)との絆も、今回は強く感じることができました。
クムジャさんには「天使」と「悪魔」のイメージがあるけれど、
ジェニーと一緒にいる時のクムジャさんはいかにも人間らしく見えました。
ほかでもないペク「先生」を通しての懺悔シーンには胸がつまりましたし、「3回は謝って」に感動したりもしました。


わたしも、3回謝ってくれたら、許すことが出来るのかしら・・・。