最近読んだ本たち
こっちに来て、父の職場の図書コーナーで適当に本を借りたりしています。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 文庫
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映画よりも清顕の性格というか心情とかがわかりやすかったように思います。
あと映画はこの話だけで完結だと思うけど、
本作はまだあと3話あるわけで、やっぱり序章に過ぎないという印象も受けました。
この続きを読んでみたいと思いつつ、ここでは手に入らないのでまた今度。
エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアを知るための45章 エリア・スタディーズ
- 作者: 田中高
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2004/08/25
- メディア: 単行本
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ざっと歴史や産業のことが勉強できて非常によかったです。
これを読めばとりあえずちょっと知ったかぶりでこっちの人と会話もできそうというか。
先月の総選挙の時なんかも、二大政党のことがわかっていたのでいろいろ理解しやすかったです。
しかし"banana republic"がホンジュラスのことだったと知ってちょっとびっくり。バナリパ。
- 作者: 道上尚史
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/03
- メディア: 新書
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しかもテーマがテーマであっただけに、喜んで手にとったものの・・・
なかなか読み進めるのに時間がかかってしまった一作でした。
日韓双方の現状と問題点がさほど難しくない言い方で述べられているところが
すごくいいと思うのですが、構造的な理解を維持するのが難しかったというか・・・。
(単にわたしがこういう文章に慣れていないだけかも)
歴史認識や教育に関する日本側の問題点には思わず納得でしたが、
韓国側の問題点に関しては今のわたしには判断しかねるので、
もっといろんな方の意見や著作を知っていくしかないかなと思います。
しかしソウルでこういうお仕事に就ける人が羨ましいと今更ながらに思ってしまいました。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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第一部は主に被害者の立場から、第二部は加害者の立場から、そして第三部は主に第三者の立場から
事件の全貌が明らかになっていく様子が展開されるという構成でどんどん読み進めることができました。
凶悪事件の被害者とその遺族に対する社会的配慮というテーマは、もっと語られるべきことだと思うし、
自分だったらどうだろう、とかしばらく考えていました。
この小説の中のおじいちゃんみたいには生きられそうにないけど。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/05
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ストーリー的にはちょっと現実的じゃないかもと思う部分もありますが・・・
まあそれはそれでよいのかもしれません。タイトルが好きだなと思って手にとった一冊でした。
チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
- 作者: ロアルド・ダール,クェンティン・ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2005/04/30
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映画よりももっとナンセンス色が強くて、ちょっとエドワード・リアの作品を思い出しました。
(挿絵もなんか雰囲気が似てたし・・・)今度は英語原作と、古い方の映画を見るとします。
(別にそんなに好きな作品というわけではないのですが)
- 作者: 李友情,李英和
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2003/07/31
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韓国で宥和政策がとられるようになって「金正日を刺激してはいけない」ということで
発禁になった書物の中のひとつです。日本で発行されるにあたり、
冒頭に拉致事件の章が加筆されていました。読んでみると、金正日のことだけではなく、
北朝鮮の歴史や体制についても詳しく書かれていました。
マンガですらいまいち理解できない部分が多かったので、専門書で読んだりしたら大変なんだと思います。
かなり表現は柔らかくなっているのだと思われますが、それでも気分が悪くなるようなところも多くあり、
隣の国にいるこの独裁者をどうにかしなくては日朝の国交が正常化されてもね・・・
という気分になったことは事実です。
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/15
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元新聞記者の作者が書いたものらしい、硬派な世界観が好きだなと改めて思いました。
「日本中が感動したベストセラー」っていう煽り文句があんまり似合わないのですが。
それにしても、映画を見てしまうと、もはや梶総一郎は寺尾彬としか思えない。
それくらいはまり役だったなあと思いました。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2001/09/20
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- 作者: 辻仁成
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/09/01
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これが辻仁成との合作?であることをあとがきで初めて知りました。
前に「サヨナライツカ」を読んで正直辻仁成に辟易していたのですが、
なんだか乗りかかった船という気もして男性版(blu)の方も読んでみました。
結果・・・うーん、女性主人公あおいがミラノで送る緩やかな生活と心の動きには
共感できるものがありましたが、その他は「ふうん」という感じで・・・。
前に友達が教えてくれた、「何もしないでいることの悪いことは、記憶が後ろに流れないことだ」
という一文を見つけたときは、あおいの心情とも重なって、ほんとにそうだねえなんて思ってしまいました。
あと、「わたしはあの頃誰の目から見ても不機嫌な店員だったのに、彼はそのわたしがいいと言った」
みたいな台詞も印象的でした。確かに、あのアメリカ人の男性は、あおいの何が好きだったのか、
全然わからなかった。あおいには、ぜひ何にも魅力のない女になっててほしかったのに・・・それが残念。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/09/04
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中でも特に「十年計画」と「生者の特権」が印象に残りました。
あんなひどい人間と、この世の中に、十年も同居していられないって、ね。五年で充分じゃないか、いや三年で、とかね。いちばん気が急いてたときは、免許とったらすぐにやってやろうとまで思ってました。(中略)
うんと優秀な、腕のいい運転手にならないといけなかったんです。まず、車で人を轢いて殺すっていっても、わざとやろうとしたら、容易なこっちゃないんですから。テクニックを身に付けておかないとね。(中略)
それと、いざその遠大な計画を実行に移して死亡事故を起こしたときには、情状酌量をいっぱいしてもらいたいでしょ。
どうして死ぬのかと問われたら、明子はきっぱり答えるだろう。我慢ならないからだと。憤懣やるかたないからだと。(中略)
それしか手段はないか? ないと、明子は思うのだ。井口の人生に、明子という消えない痕跡を残してやるためには、彼みたいな勝手な男が、この先なんの罪悪感も感じずにのうのうと幸せに生きてゆくことが、どうして許せよう。
だから死ぬのだ。この先、また別の人が現れれば前のことなんかきれいに忘れるよとか、男はこの世にひとりしかいないわけじゃないとか、死んだらおしまいだよとか、当たり前のことを言って止めてもらっちゃ困る。
そんなのわかってる。わかってるけど、明子に別の人生が訪れたところで、この腹立ちは消しようがない。この裏切りで受けた傷は癒しようがない。明子の真心や、誠意や、夢や希望や真実を、言葉ひとつでひょいと脇に退けることができると思ってはばからなかった井口への怒り。こればかりは、彼に直接ぶつけてやるしか、解決のしようがないのだ。だから明子は死ぬのである。仕返しのために、復讐のために明子は死ぬのである。悲しいから死ぬんじゃない。
宮部みゆき、すごいんですけど。
- 作者: 唯川恵
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2000/04/01
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けっこうおもしろかったです。ラストも痛快だし。ざまーみろ。
そういえばわたしは年齢的に瑞子と千絵の中間くらいなのですが、
瑞子みたいに仕事に面白みは感じられないし、かといって千絵ほど割り切れもしないし、
なんとも中途半端なものだなあ・・・と思いました。
- 作者: N.H.クラインバウム,N・H・クラインバウム,白石朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1990/02
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そのとき、映画も見たはずだったのですが、この原作はその時の印象と違う気がしました。
映画はなんていうかさわやか感動系。原作はもっと生々しい。
その分ちょっと救われましたからまあいいんですけど。
しかし翻訳もので人の名前なんかが出まくる話は、文面がカタカナで満ち溢れてしまうので
読みにくいですね。英語の方がいいのかもしれません。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2000/10/01
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お母さんやマリさんという女性の「愛に生きる」姿が印象的で、泣いたりはしませんでしたけど、
しみじみしました。また、作品中の会話のテンポがとても好きでした。
「くすぶりがもういっぺん目を持つのはね、早くて二年、遅くても三年」ってマリさんの言葉、
ほんとうかなあ。